強い味方
12.09.11
風邪薬や鎮痛薬など市販の薬を口にしなくなってずいぶん経ちます。昔はアレルギー性鼻炎がひどく、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状に悩まされていました。 毎年秋から冬になると、鼻づまりで死ぬんじゃないかと思うくらい苦しくて、耳鼻科に行ってもよくならず仕方なく市販の鼻炎薬をのみ続ける日々でした。さす がに市販薬を常用するのが心配になり、いろいろ調べるうちにこのままではいけないと気が付きました。症状を抑えるのではなく、体そのものを改善していかな ければいつまでたっても治らないのです。民間療法などいろいろ試した末、今はずいぶんよくなりました。
一年程前、施術室に置き薬の営業の方がセールスに来ました。「市販の薬は使わないので…」と断ると、「置いておくのはタダです。使った分だけ払えばいいん だし、使ったものは補充していつも新しいものを置いていくので安全ですよ」と食い下がります、それでも断ると「どうして?使わなければタダなのに、頭がお かしいんじゃないか?」と言わんばかりの様子で不満そうに帰っていきました。施術室に置いても絶対使わないのだから勿体ないでしょう?という私の説明は彼 には到底理解してもらえなかったようです。やれやれ。
とはいえ、気を付けていても風邪を引いたり、体調がすぐれなかったり、死ぬほど疲れたりする時があります。そんな時、強い味方があるのです。この「日水清心丸」!ほぼ万能薬といってもいいくらい頼りになります。子供の発熱性消耗疾患や咳などにも効果抜群です。
愛らしい玉子たちⅡ
12.09.07
前回は模様や色が変わった玉子を紹介しましたが、今回は形が個性的な玉子を紹介します。
の二つは長~い玉子、左は上下がよくわかりません、ちなみに中身は双子でした。
右は上が異常にとがっていてちょっとイケメン風?他にもこんなアーティス ティックな装飾入りなんかがあったりして飽きません。ちょっとピンボケですが一体どうやってこの彫刻のような模様をつくったのでしょうか? すごい!!
姪の結婚式に思う
12.08.31
明日は姪の結婚式です。ここ10年の間に6人いる姪と甥は皆順調(?)に結婚し、今回の姪が最後の一人となりました。 親戚関係はこれでひとくぎり、会社 も辞めて暫く経つので仕事関係も、もうありません。 これでもう結婚式に出席するのは最後かなぁと思うと、改めて「結婚式って何だろう?」と考えてしま い、記憶の彼方にあった自分の結婚式を思い出しました。「結婚式」のとらえ方って難しいですよね。
私が結婚したのは23歳の時、30年以上も前です。今思うと本当に周囲に迷惑をかけっぱなしの存在だったのに、本人は全くそれに気付かず自分の人生を生き ているつもりになっていました。否定と自己主張を同義語だと勘違いしていた23歳。今でいう「とんがって」いた私は、所謂「しきたり」には全て反発し、成 人式も当然のように欠席しました。
結婚はしても、結婚式なんてくだらない見世物か商業主義に乗せられた頭の悪い人がやること、くらいに思っていたので式を挙げる気はまったくありません、彼 を説得しハガキで挨拶するだけということに決めました。私の両親は諦めていたのか「お前の好きなようにしていい」と言ってくれたのですが、相手は代々続く 地元の家柄、しかも女系でずっと婿取りが続いていた中でやっと生まれた長男という折り紙つきのやっかいな存在だったのです。当然相手の家は猛反対、最後に はお決まりの「家をとるか、私をとるか」なんてことに発展してしまいました。ところが彼は私より一枚上手、家より私を選ぶと言ってくれ、その一言で私の頑 なな拘りも消えてなくなりました。ホントめんどくさい奴だったのです。
結局最小限の規模で、という話で落ち着きましたが、気のない私は式の当日まで自分が着る衣装も見ておらず、およそ「花嫁」という初々しさからはかけ離れた存在だったと思います。 それほど周囲を騒がせて結婚したのにもかかわらず結婚生活は10年で終わってしまいました。
思い出す程に恥じ入るばかりの人生ですが、おかげで今生きていることを感謝する材料には事欠きません。
明日は精一杯姪とその彼を祝福してきたいと思います。
プロの仕事
12.08.20
今年はいつもより長い夏休みでした。母や娘にもゆっくり逢えて、暑さを味わいつつのんびり過ごしました。
8月に入ってすぐ、ワンピースを5着ほどクリーニングに出しました。クリーニング屋さんって、美容室と同じくらい気に入ったところに出合うのが難しいもの です。参宮橋にいたころは近くに個人でやっているクリーニング屋さんがあって、満足していた訳ではありませんがそのお店にお願いしていました。
前職がアパレルだったので、仕事柄クリーニング屋さん絡みのクレームは多くあり、クリーニングにはおのずとチェックが厳しくなってしまいます。
クリーニングって本当に高い技術と経験を必要とする仕事なのです。値段だけで出すのは危険です、〇〇急便とか取次店だけをおいて営業しているところは、それなりと覚悟して出したほうがよいでしょう。
今まで探し求めていた理想のクリーニング店が何と館林(?失礼)にあったのです!しかも佇まいはごく普通のこじんまりとしたお店。
5着のワンピースはプロの仕事で息を吹き返しました。高い技術と丁寧な仕事、服と向き合う姿勢、どれも素晴らしいのですが、何より大切に扱ってくれていることが服を通して伝わってくるのです。館林に埋もれているのは勿体ないと思えるくらい意識の高い仕事ぶりです。
最近はファストファッションが流行っているので、クリーニングに出す服は減っているかもしれません。でも大切な服は信頼のおけるクリーニング店に出しま しょう。それほどでもないものは自分で洗いましょう。洗濯表示は「手洗いバツ」になっていても大抵のものは洗えます。洗えない表示にしてあるのはアパレル の責任逃れの場合も結構あるのです。
ゆきゆきて、神軍
12.08.09
DVDの整理をするついでに、古いビデオテープも何とかしようと、引っ越しの時のままになっていた段ボール箱をあけてみた。殆どは引っ越しの時に処分したので残っていたのはお気に入りの映画ばかりだったが、その中にとっておいたのも忘れていた一本のテープがあった。
タイトルは「ゆきゆきて、神軍」原一男監督のドキュメンタリー映画だ。「すごい!」としか言いようのないこの映画を見たときは思考停止状態になって、しばらくは自分がどこにいるのかもわからないような感じがしたのを思い出した。
奥崎健三という一人の男を追い続けるこのドキュメンタリーは、観る者を巻き込んで翻弄し、最後は「あっっっー!」という声しか出てこない。後味も感想もない、混乱して頭の整理がつかない。そんな映画だった。もう一度見るには勇気がいる。
原一男監督のドキュメンタリーは、他に小説家井上光春の晩年を追った「全身小説家」があるが、これは何度観ても途中で眠くなってしまって恥ずかしながら最後まで観ることが出来なかった。
お盆が近いせいか、父のことをよく思い出す。大好きな晩酌をしながらポツリポツリと語る戦争の体験談は、子供心にドキドキしながら聞いたものだった。
父の話は残酷な背景がありながらもユーモアを交えてあり、クスリと笑えるようなエピソードや、体験者でなくては語れない凄味を感じさせる話などいくら聞いても飽きなかった。この「ゆきゆきて神軍」はそんな記憶をひっくり返すような内容で、観る者を圧倒する。
人面疸
12.08.01
子供のころ怖い話が大好きで、その手の本をいろいろ読みました。その中に「人面疸」というのがありました。手塚治虫の「ブラックジャック」にも出てくるあれです。
7年ほど前、額のほぼ中心にポツンと粟粒くらいの赤みがかった「何か」ができました。痛みも痒みもなく、そのうち消えるだろうとそのままにしていたらだんだん大きくなってきて、さすがに(当時は)仕事上まずいということで皮膚科を受診しました。
診断は「血管腫」…毛細血管が何かの刺激によって異常増殖したものだそうです。腫瘍は良性だったのでレーザーで切除して終わり。もとの額にもどりました。
ところが4年後、また同じ所に再発したのです。「あ~、またぁ?」額の中心からは微妙にずれているちょっと間抜けな場所。真中だったらインドのヒンディー とか、仏様になったのよとか言えたのに…。しばらくはそれほど目立たなかったので周囲にも冗談まじりに言っていたのですが、最近「それ」は成長著しく、7 年前よりずっと大きくなってしまいました。 もう「そのうち目が明いて、写楽保介みたいに三つ目になるのよ!」とか言ってる場合じゃない、冗談ではなく 「人面疸」になってしまうかも
大変だ!何か食べたいと言い出す前に皮膚科に行かなくちゃ!でも毎日暑いし…、ちょっと気が重いのです。
安くて美味しいワイン
12.07.26
家の近くにFRSSAY(スーパー)があってよく買い物に行きます。
野菜や生鮮食品はそれほどでもない(失礼!個人の感想です)のですが、さすがCGCグループ。
酒類が充実していてしかも安いのです。ビールや発泡酒も安いのですが、お勧めはワイン。
姪に教えてもらって以来我が家の定番ワインはこれ!
スペインのオレリアというワインです。 お値段はなんと448円! ミディアムボディでクセがなく気軽に飲めるし、料理も選びません。
今まで何人かに紹介しましたが、評判はなかなかです。試してみる価値はありますよ。
チャン・ツィイーとチャン・イーモウ監督
12.07.24
久々に美しい映像が恋しくなり「LOVERS」を観ました。 チャン・イーモウ監督の撮るチャン・ツィイーはどうしてこんなに美しいのだろう?ワダエミさ んの衣装も息をのむほどの完璧さ! 「LOVERS」の作品としての評価は別として、この映像の見事さはいったい何?観ているだけでため息が出る…。細か いことはすべて忘れて、ひたすらこの美しい世界にのめりこみました。 あぁ、満足。
チャン・ツィイーといえば、圧倒的な初々しさと可愛らしさで衝撃的なデビュー作となった「初恋のきた道」。 同じイーモウ監督のこの作品は映像も美しいが内容も素晴らしい。
特にチャン・ツィイーが餃子を抱えて(走って走って)走るシーン。以前、ウッチャン(内村光良)がミルねえさんのコーナーでこのシーンを絶賛していたけれど、全く同感です。
チャン・ツィイーのキラキラと輝くばかりの初々しさに感動し、その昔、実家に帰省した折家族に見せたところ、「女優が可愛いから成立してるけど、へたするとストーカー映画だね」と言われて大ショックを受けました。
そんな風に感じる人がいるなんて…、しかも兄! それ以降兄には好きな映画を薦めるのはやめました。
数年ぶりに観た映画は、どちらも記憶していたものとは少し違っていて、「あれ?ここって、こんなだったっけ?」なんて。
人間の(私の)記憶って結構いい加減なものだなぁ~と感心?したり、思い込みって怖い、と反省?したり…。
また何年か経ったら見直してみよう。
バジルの花
12.07.13
以前はベランダでハーブを育てたりしていたのですが、沢山できすぎて食べきれず、ここ何年かは買ったり頂いたものを使っています。
バジルもその一つ。
カプレーゼやパスタに使った残りをグラスに挿しておくと、数日で根がでて二週間ほどで白い小さな花が咲きました。
葉の収穫をメインに考えると花は切ってしまったほうがいいのですが、何とも愛らしい花なので鑑賞用に咲いてもらっています。このまま種になるのを待つのもいいかな?
そういえばバジルシードって、一時期ダイエット食品として人気でしたよね。 プチプチとした食感が楽しくてよく食べていました。 見た目はちょっとカエルの卵みたいだけど…。
バジルの花も実もシソの花や実と同じように料理のアクセントに使うと、爽やかで大人っぽい演出ができますよね。
グラスに咲いたほんの小さなバシルの花にいろいろ想像を巡らせるのですが、食卓に登場するのはいつになるのでしょうか。
諸星大二郎
12.07.09
子供の頃将来の夢のひとつが漫画家でしたが、長ずるにつれ漫画家という職業の大変さがわかり、自分には到底無理だとさとりました。
少女漫画に始まり、王道の手塚作品などいろいろな作品に出会いましたが、その中で異様に心をつかまれてしまったのが諸星大二郎でした。 手塚賞を受賞した 「生物都市」を読んだときに「なんだこれっ!?」と言葉にならない衝撃をうけ、続いて「暗黒神話」や「マッドメンシリーズ」などを夢中で読みました。
ヘタなのか?とも思える独特の泥臭い絵、でもこの絵でなくては諸星大二郎の世界観は成立しないのだろうと妙に納得してしまう…。味があるというのはこういうことか。
仕事を辞め、館林に引っ越してくるときに諸星大二郎の本もすべて処分してしまいました。 今、また読みたい時期が来て、ちょっともったいなかったなぁ~と 独り言。 柳田國男などの民俗学の色濃い「妖怪ハンター」シリーズは沢田研二が民俗学者「稗田礼二郎」を演じて映画化されましたが、(イメージが壊れるの が)こわくて観ていません。 その後、阿部寛が同じく「奇談」で稗田礼二郎を演じました。こちらはつい観てしまったのですが、観たことを深く反省した次第 です。
「夢の木の下で」や「不安の立像」などカフカの不条理にも通じる作品や「諸怪志異」「西遊妖猿伝」等々…。
あぁっ!もう一度読みたいっ!!