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お弁当作り

12.04.19

ある事情があって、この四月からお弁当作りが始まりました。

お弁当を作るのは娘が高校生だった時以来、八年振りです。旬の食材で、味付け、彩などバランスを見ながら毎日4品。

始めてまだ半月なので今のところは順調ですが、もしかしたらこの先六年くらい続くことになるかも知れないので「お弁当の記録」を撮っておこうかと考えています。

お弁当って、娘の時は結構面倒だった記憶があるし、いままでより早起きして大変かも…、と思っていたのに始めたら意外と楽しいのです。

この違いは多分、今の生活が時間に追われなくなったから。

八年前は一日24時間ではとても足りなくて、仕事も生活も毎日が追い立てられるように過ぎて行ったものです。分刻みで予定を立て、それを次々処理していく ことがうまく生きることだと考えていたような気がします。「モモ」に出てくる灰色の男たちが私の周りにもいたのかも知れません。

家事や料理も”こなす”という感覚で、楽しむ余裕がありませんでした。 そんな状態でつくったお弁当が美味しいはずもなく、私のお弁当作りはたった一年で 「もういいよ」と言われてしまいました。そんな訳でお弁当にはちょっと苦手意識があったのですが、今回リベンジの機会が与えられたので、心を入れ替えてお 弁当と向き合おうと思っています。

「今日もおいしかったよ」と言ってもらえるように。

人参漬け

12.04.06

ご飯の友といえば「お漬物」、これがなくては和食の楽しみが半減してしまいます。

漬物といえば冬、私が育った家では沢庵漬けや白菜漬けなど一般的な漬物も作りましたが、それに負けず劣らず好きだったのがこの「人参漬け」です。

子供のころ人参は苦手な野菜でしたが、この「人参漬け」だけは別で、不思議なくらいいくらでも食べることができました。

つくり方はとても簡単で、ひたすら人参を切る、山のように切る(巾6ミリ、厚さ3~4ミリ程度※冬場の長人参が美味しい)それに昆布とスルメ(これも3ミ リ幅)も切って加える。 同量の酢と醤油を火にかけ、沸騰したら火を止めて冷ます。この漬けダレを切った材料に回しかけ、時々かき混ぜてなじませる。一晩 おけば出来上がり。冬の寒い時期なら一週間は大丈夫だけど、いつもその前に食べきってしまいます。

暮れになると、人参を刻む母のそばで、スルメと昆布をチョキチョキと鋏で切るのは私の役目で、きっちり同じ巾に切ることに異常に燃えたものです。漬けあ がった人参に美しく絡んだスルメと昆布を見るのが最高の楽しみでした。子供心に「いい仕事をしたな…」という満足感と誇らしさを感じたものです。あれから 数十年が経っているのに、未だにこの「人参漬け」は母につくってもらっているのです。 シンプルな料理なのに何故か母の「人参漬け」が一番美味しい!

春が来て暖かくなってきたので、今年も食べおさめです。お母さん、いつまでも元気で来年もまた「人参漬け」をよろしくね。