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ペーパードライバー教習顛末記

14.09.25

あっという間に一ヶ月が経ってしまいました。ブログの更新もついついサボリがちの今日この頃です。

さて、先月のペーパードライバー返上宣言の続きです。教習は、インターネットでリストアップした二社のうち「ほめて育てる!!」を謳い文句にしているマイ カーアカデミーというところにお願いすることに決定。本社は東京なのですが館林でも出張OK!(但し一日4時間集中コースのみ)先ずは一日受けてみて、ダ メなら追加で頼むことにしよう…。そして迎えた9月某日、教習は11:00~15:00まで(ホントにものになるんだろうか?)と微かな、いやかなりの不 安を抱えた私の前に現れたのは、日焼けした人懐こい笑顔のおじさん(失礼)だった。初めに免許証を確認し、運転歴ならぬ運転しない歴〇〇年の話、教習所の 記憶もハンドルの感触もすべては忘却の彼方であること、ブレーキとアクセルも分からない真っ白な状態であることなどを訴えると「わかりました、じゃあいち から説明しますからね」と力強い笑顔!その瞬間、おじさんの背後には眩しいほどの後光が。もしかしたら上手くいくかも!と根拠のない期待までもが膨らんで きた。ミラーの合わせ方、ライトやワイパーなど一通りの装備の説明、エンジンのかけ方からレバーの操作などで約30分が過ぎました。途中(何か変だな~右 足しか使わない…)。そりゃそうです、AT車だもの。免許を取った頃はマニュアル車の教習しかなくて、クラッチの操作で(坂道発進とか)苦労したんだった なぁ~、と30年の歳月をしみじみ実感したのでした。  次回路上編に続く…。

透明な沈黙

14.08.25

館林美術館の「夏休み!いきもの図鑑」という展示が面白そうだったので行ってみた。百科事典に乗っているような生き物の細密画も面白かったが、植物に彩色 して作られた昆虫や想像上の(でもとてもリアルな)魚や動物や昆虫人間(?)の標本も、異様な存在感を放っていて見応えがあった。

中でも一際魅かれたのが「透明標本」だった。魚などの軟骨を青く、硬骨を赤く染め分け、それ以外は透明な骨格標本。息を呑むほどの美しさに圧倒されてし まった。作品に関連した書籍を閲覧できるコーナーで「透明な沈黙」という、透明標本とウィトゲンシュタインの言葉を重ねた本を見つけ、さらに衝撃を受け、 即買いしてしまった。かつて知っていたウィトゲンシュタインが別の姿になって現れたようだった。

この二者が出会うことによって創り出される、静かで透明 で、少し胸苦しくもある深く不思議な力強さに満ちた世界。しばらく夢中になりそうだ。

ペーパードライバー返上

14.07.31

館林に移り住んで早7年、こんな地方都市に住んでいながら車に乗らないで生活している私を、他人も身内も変人扱いする。それはそうだろう、歩道はあっても 歩いている人は登下校の小学生を除けばほぼ見かけない、自転車に乗っているのはヘルメットをかぶった中学生か、間違いなく人生を70年以上は生きていると 思われる方たちばかりだ。

免許を取って三十数年経つがその間運転したのは2~3回しかない。そもそも免許を取得したのは身分証明に便利だからで、館林に来るまでは都内に住んでいた ため、自転車には乗ったが車は全く必要なかった。館林に来た当初は運転しないとダメかな?と思っていたのだが、これがまた銀行や市役所など必要な建物が実 にコンパクトにまとまっていて、どこも自転車で10分程度で行ける素晴らしいところだったのだ。当然すべて自転車で事足りる「エコだよエコ~!」と本人は 満足していたのである。がしかし、そんなことも言ってられない事態になってきた。「車なんて維持費もかかるし~、そんなお金無いし~…」とのらりくらりと かわしてきた私に対して、運転手代わりに使われる身内から外堀が徐々に埋められ、ついに車も用意されてしまったのだ…!もう逃げられない!そんな訳でつい に「ペーパードライバー専用教習」というのを申し込むことにした。今、どこにしようか?料金は?などと吟味している最中である。はたしてペーパードライ バー返上なるか?

話さないということ

14.07.10

先日ちょっと気になることがあった。姪や妹とバラエティー番組を観ていた時のこと、姪はその番組を機関銃のごとく批評し続けながら見ていた(妹も時折発言 をしていた)が、突然「〇〇(私の呼び名)ってなんで喋らないの?」と聞いてきた。その疑問をそっくりお返ししたい。何でいちいち口に出すのか?しかし、 彼女からすると”どうして黙って観ていられるのか理解できない”ということらしい。挙句に「何も考えていないの?」ときた。すると、即座に妹が「何も考え ていないんだよ」と答えていた。《代わりに答えてくれてどうもありがとう、どうやら私の頭の中はカラッポらしい。たとえどんな無駄話でも、発言をしない人 は意思も考えもないということなのか?》そのやり取りに私は心底驚いたのである。 そう、私はあまり人と話すのが得意ではない、というより話すことがな い。しかし!だからといって決して何も考えていない訳ではない。実は物心ついたころからこの違和感はずっとあった、小学生時代同級生の女の子が連れ立って トイレに行くのが本当に不思議だった。休み時間に何人かで楽しそうにおしゃべりしているのも全く理解できなかった、そんなに何を話すことがあるのだろ う…?これは常に私の疑問のトップをキープしていた。さらに遡ると私が0歳の頃、私の子守は祖父の役目だった、というより祖父が買って出てくれていたよう だ。何故か?理由は私が可愛かったからでは決してない。何より酒を愛していた祖父は私を背中におぶって近所の酒屋に行くのである。そこで似たようなお仲間 と一杯やるのが楽しみだったのだ。何しろ私は祖父がふざけて人形をおんぶしているのかと隣の人が覗き込むくらい、声を出すこともなく泣きも笑いもしなかっ たらしい。祖父にしてみればこれ以上ない免罪符、立派に家族の役に立って、そのうえお酒が飲める一石二鳥の役回りだったのだ。ことほど左様に私の口数の少 なさは年季が入っているのであるし、私の意思を超えたところにあるといっても過言ではない。勿論仕事やサークルなど、自分の立場がはっきりしている場合は 話に困ることはないし、発言もきちんとする。苦手なのは意味のない話なのだ。知り合いに誰にでも親しく声をかける、という人がいる。電車で隣り合った見ず 知らずの人に話かけて仲良くなるというのだ。素晴らしい能力である。別に欲しくはないけれど。千原せいじかその人か、というくらいスゴイと思う。理解の範 囲を超えている、という意味で宇宙人に近い。

ホーム > ブログ 蟲師 続章

14.06.17

4月から「蟲師続章」が始まっている。8年振りにまた「ギンコ」に会えるようになって嬉しい。早速録画しておいたのをいそいそと観たのだが、「ん?何か ちょっと雰囲気が…!?ギンコの声か少し違う?」 以前より心持ち早口になっていて発音もはっきりしている感じがする…。あの、ややけだるい感じというか 微妙に投げやりというか、わざと感情を消したような話し方が好きだったのでこの違和感を引きずったまま観終わった。 物語は相変わらずの色調ですすみ、安 心して独特の世界に浸っていられる。

そういえばコミックスはどこにしまったのだろう、探して読み直してみようかな。

桑の実を摘みに

14.06.04

早起きして渡良瀬遊水地に桑の実を採りに行ってきました。去年、姪に貰った「桑の実のコンフィチュール」が美味しかったので、今年は自分で作ってみようか なぁ~♪なんて思い、姪の車に便乗させてもらいました。渡良瀬遊水地は2012年ラムサール条約に登録された美しい湿地帯です。まだ人影もない早朝の清々 しい空気の中、一時間ほど桑の実採取に没頭してきました。 コンフィチュールを作るのは初めて、美味しくできるかな?

温泉リニューアル

14.04.29

お気に入りだった百観音温泉がリニューアルオープンしたので早速行ってみた。がしかし、期待を裏切られるとはまさにこういうことか!というくらいガッカリ して帰って来たのです。この温泉のいいところは(温泉の)質がすばらしいことと豊富な湯量&素朴な施設、のはずだったのに…。多少の行き届かなさがまた アットホームと言えなくもないギリギリのゆるさも、地元臭があって良かったのに…。

溢れるように出ていた入口のかけ湯は、給水制限中の蛇口のようにチョロチョロとしか出ていない。広々とした露天風呂は半分のスペースに縮小され、残りは視 界を遮られて岩盤浴風の床にお湯が流れている”寝ころび湯”とやらになってしまっていた。試しに寝てみたが、健康で体をまっすぐに伸ばせる人向き、接地面 は暖かいがそれ以外は風が吹き抜ける、寒い冬場はどうするの?狭くなった露天風呂にはかつての解放感や贅沢感はなく、充分に手足を伸ばせていないような中 途半端な気分がいつまでも残る。二階にあった畳の食事スペースは一階に移動し、狭く込み入ったテーブル席(しかもセルフ)になっていた。メニューもサービ スもアウトソーシングによる質の低下は免れず、再度ここで食事しようという気にはならない。施設改悪の上に入湯料金も値上げ、土日は更に料金UP!!

治療目的で通う高齢者や、持病を抱えた人達の救済の場でもあったはずなのに、そういった顧客をシャットアウトしたいとしか思えない。何をどう考えたらこん な結果になるのだろうか…。この温泉を支えている客層を全く無視したとしか思えないこのリニューアルに、心の底から驚きと悲しみが込み上げてきた。経営に しても、仕事にしても、また家族友人関係にしても、支えてくれているものが何なのかを知らない、気付かない、考えないことの恐ろしさを我が身に置き換えて しばし考えてしまった。

今年の桜

14.04.04

今年も桜の季節がきました。 館林名物「鶴生田川の桜」も鯉のぼりと一緒に春を謳歌しているようです。 この一帯は桜の名所で、暖かい日には大勢の人で賑 わいます。川沿いの桜のトンネルを歩きながら、去年の同じ日、枝垂桜の大木の元で幸せいっぱいに空を見上げたことを思い出します。また来年もこうして桜を 観ることが(親しい人や家族、あるいは自分自身でさえも)出来るのだろうか…。桜を観る喜びとともにふと感じるこの想いは誰しも経験があるでしょう。毎年 同じように咲いてくれる桜も、決して去年と同じものではないのだと、巡りゆく季節と過ぎた日々を重ねてみたり…。桜の持つ強烈な力は夢とうつつをつない で、ひと時別次元へといざなってくれるのです。それは帰ってくるのが困難になるくらい魅力的なところでもあります。

母の大根

14.03.31

今年89歳になる母は、腰が曲がっている以外は元気でいてくれるので、娘としては誠に嬉しくありがたいことです。昔から菜園をやっていて、遊びに来るとき はいつも季節の野菜を持ってきてくれます。今季最後の大根はこれ!6本がまるで家族のように仲良く寄り添った感じが微笑ましい。これがお父さんで、これ が~なんて…、でもあまり擬人化して見てしまうと食べる時複雑な気分になってしまうのです。

フライド・グリーン・トマト

14.03.18

しばらく前にBSプレミアムで「フライド・グリーン・トマト」をやっていた。大好きな映画でVHS(古い!!)が出るのを待って即買いした。

3,4回は観たと思うがその後はすっかり忘れていた。懐かしさと、画像もVHSより明らかに綺麗だろうと思い楽しみに観た。最後に観てから10年は経って いるだろう、キャシー・ベイツの服が何とも時代を感じさせたがやっぱり素敵な映画だった。この映画を観ると”女友達とかに限らず、心を許せる相手がいるこ と、その人のために自分が出来ることがあるって素敵だなぁ”と素直に思える。結構ハードな内容なのに不思議と悲惨さを感じさせず、観終わったあとの爽快感 がハンパない。出演している女優陣の素晴らしさに負うところが大きいと思う。ジェシカ・タンディは「ドライビング Miss デイジー」とはまた違うさすがの存在感だし、キャシー・ベイツは「ミザリー」の時とは別人のように愛すべき中年女を見事に演じている。メアリー・スチュ アート・マスターソンもメアリー=ルイーズ・パーカーもこの映画に出ている女性は皆生き生きとして強い。そうだ!私もがんばろう!って単純に思ってしまう のだ。

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