諸星大二郎
2012.07.09
子供の頃将来の夢のひとつが漫画家でしたが、長ずるにつれ漫画家という職業の大変さがわかり、自分には到底無理だとさとりました。
少女漫画に始まり、王道の手塚作品などいろいろな作品に出会いましたが、その中で異様に心をつかまれてしまったのが諸星大二郎でした。 手塚賞を受賞した 「生物都市」を読んだときに「なんだこれっ!?」と言葉にならない衝撃をうけ、続いて「暗黒神話」や「マッドメンシリーズ」などを夢中で読みました。


ヘタなのか?とも思える独特の泥臭い絵、でもこの絵でなくては諸星大二郎の世界観は成立しないのだろうと妙に納得してしまう…。味があるというのはこういうことか。
仕事を辞め、館林に引っ越してくるときに諸星大二郎の本もすべて処分してしまいました。 今、また読みたい時期が来て、ちょっともったいなかったなぁ~と 独り言。 柳田國男などの民俗学の色濃い「妖怪ハンター」シリーズは沢田研二が民俗学者「稗田礼二郎」を演じて映画化されましたが、(イメージが壊れるの が)こわくて観ていません。 その後、阿部寛が同じく「奇談」で稗田礼二郎を演じました。こちらはつい観てしまったのですが、観たことを深く反省した次第 です。
「夢の木の下で」や「不安の立像」などカフカの不条理にも通じる作品や「諸怪志異」「西遊妖猿伝」等々…。
あぁっ!もう一度読みたいっ!!