温泉そしてBEER
2013.04.22
昨日は日曜日恒例となった温泉、しかも主役である大甥たちがいない(大人だけ!)という恵まれた環境で露天風呂を満喫してきました。風呂上りに姉が「こん な時はもうないかも知れないから、BEERでもどう?」と言ってくれ、ドライバーの姉に遠慮している私に「私はスーパードライのノンアルコールを試してみ るから」と更に言うのでお言葉に甘えて缶BEER(発泡酒ではない!)を購入。プルトップをあける「プシュッ!」という心地良い響き、続いて訪れる一口目 の爽快感、体の内側から花が咲き乱れていくような幸福感!何かでこの瞬間のドーパミンの量はハンパではないと読んだけれど、実感するに余りある、幸せって こんな身近にあるのねぇ
こんなに美味しいBEERはいつ振りだろう…、としばし思いを馳せる…。そうだ!まだ娘が保育園時代、BEERに取りつかれていた頃があったっけ。毎晩食 事の時にBEERを開ける私に娘は言った「そんなにおいしい?」「うん、美味しい!」と答える私に「おかあさん、しあわせ?」ん?僅か5年足らずしか生き ていないのに、この含みのある言い回し…、それとも娘に対して負い目(?)があるせいでそう感じてしまうのか?といぶかりつつ「勿論、幸せ!BEERも好 きだけど、今日も一日(仕事も子育ても)無事に終わってよかったなぁ~って思う瞬間なんだ」というような会話をした覚えがある。
その頃BEERは近所の酒屋で買っていたのだけれど、ある時方南町にお酒のディスカウントショップが出来たのを知り、それ以来必要経費を圧縮しようと、 代々木から自転車で買い出しに行くようになった。この自転車が優れもので、最初から前のカゴに子供を乗せられる仕様の正真正銘のママチャリ、当然ギアな し。子供を乗せる仕様だから、カゴの大きさも並みではない。年長さんになって、もう前のカゴには入らなくなった娘を後ろに乗せ、空いた前のカゴに24缶入 りのBEER箱を2つ収める、これは結構なハンドルの重さになるが、そんなものはもろともせず2週に1回くらいのペースで通っていたと思う。自分でもパ ワーがあるなぁと感心していたのだが、ある時実家の母にこの話をしたところ、「そういうのを”欲と二人連れ”って言うんだよ」と教えられ、ものすごい秘密 を知った気がしたのである。そうか!私一人の力じゃなかったんだぁ、欲ってすごい! その後しばらく”欲”は私の力強い味方になってくれた。そんな私を見 ていたせいか、ある年の私の誕生日に娘がプレゼントしてくれたのは、美しいベネチアン風のBEERグラスだった。晩酌のBEERはますます美味しくなり、 その後焼酎にその座を譲るまで幸せな数年を過ごした。
缶BEERを飲み干す間、そんな思い出が走馬灯のように流れていったのでした。