桑の実のコンフィチュール
2013.06.12
パティシエをしている姪に「桑の実のコンフィチュール」をもらった。 桑の実なんてここ何年、いや何十年食べていないだろう。幼い頃は遊び場のあちこちに 桑の木があって、この季節になると桑の実をおやつ代わりに採って食べたものだ。当時は桑の実を「どどめ」(この名称は北関東限定らしい)と呼んでいて、食 べた後は口の周りも指先も見事に「どどめ色」に染まった。”どどめ”ってとても強い響きのある名前だけど、何故そう呼ばれているのかは知らない、因みに桑 の実には「マルベリー」というおしゃれな名前もちゃんとある。熟して暗紫色になると驚くほど甘く、食べてる間に虫歯になるんじゃないかと心配になるくらい だ。
その懐かしい桑の実は渡良瀬遊水地(足尾鉱毒事件で有名)で採ってきたらしい、かなりの大木があって近所の人達も何人も来ていたとか。子供の頃見ていた桑の木はせいぜい2m程度の高さだったので、その大木を是非観たい。
早速コンフィチュールをヨーグルトに入れてみる、実の付け根の枝のような部分がそのまま残っているのも愛らしい、口に入れるとベリー系特有の華やかな香り と甘さが広がる、「お・い・し・い~!」私の苦手な酸味が全くないのも嬉しい!想い出の中にあった桑の実の野性味や雑味はそぎ取られ、深い味わいと微かな 懐かしさを留めて「”どどめ”じゃなくて”マルベリー”なの」とでも言っているようなお洒落な味になっていた。さすがプロ!! なのでここではジャムでは なくコンフィチュールと紹介しました。