保育園の運動会
2012.10.31
大甥の通う保育園で運動会がありました。ビデオ係に駆り出され(基本的にビデオや写真撮影は禁止、特に両親は自分の目でしっかりと見るように、と言われて いるのですが仕事で見に行くことが出来ないため)園に行くと、0~6歳児まで子供たちが勢ぞろい。大甥の通っている保育園は、地元でもよく知られた個性的 な園です。自然の中にいるような環境で、野性児のような逞しさと昔から受け継がれている日本の文化(食も含め)を大切にした生活を送れるよう配慮していま す。絵本の読み聞かせはしますが、文字は一切教えないし、家庭で教えることも良しとしていません。子供たちは一年中裸足で、寒風吹きすさぶ中、むき出しの 廊下で昼ごはんを食べます。(半分くらいは鼻水をたらしています)軟弱な大人では耐えられません。
運動会も独特で、子供達の種目は棒のぼりやはしご渡りなど手足を目いっぱい使うものが中心で、演技は荒馬や沖縄の踊りなど郷土色豊かです。普段の生活から 消えてしまった感のある「ハレ」や「ケ」の感覚、四季と暮らしのリズムといったものを大切にしています。子供たちはもちろんのこと、その親たちの世代もお そらく馴染みがないことを数多く経験できます。
子供たちは皆個性豊かで、全員が違う顔、違う輝きを放っているように見えます。土の園庭で走ったり転んだりして泥だらけになって、その手でパンくい競争の アンパンを嬉しそうに食べます。このおおらかさが何とも言えずいいのです。清潔すぎる環境からは丈夫な体は育ちません。危険なことを遠ざけていては、とっ さの動きや体のバランスを養うことはできません。見守る目があれば何でもありのこの保育園、なかなかです。