夏の定番怖い話
2013.07.23
日本橋の三井記念美術館で「大妖怪展ー鬼と妖怪そしてゲゲゲ」を開催している。行かなくては。
幼いころから妖怪が大好きだった。怖い話も…。子供の頃、近所に貸本屋というのがあって(主に子供相手に漫画などを貸している店だったと思う)その貸本屋には怖い漫画が大量に揃えてあり、それを目当てによく通ったものだった。
当時は怖い本に取りつかれていたようで、よせばいいのに昼間の間夢中になって読んでしまい、夜になるといきなり怖くなる。一人ではとても眠れないので姉に 頼み込んで一緒に寝てもらう、おまけに手もつないでもらいたがるのでかなり面倒臭がられていた。毎晩布団の中で後悔に苛まれていたものだった。
その後も妖怪は身近にいたけれど、いわゆる怖い話や怪談話への興味は薄れてしまっていた。 つい最近「百物語」や「最恐」を見て、子供のころのように夜怖くなるのだろうか?と警戒したが別に大丈夫だった。
その時、高齢者が熱中症になりやすいのは、暑さや寒さを感じにくくなるから…、とTVで言っていたのを思い出し、それってつまり”最後を迎えるための準備 が始まっているってことじゃないか”とふと思ってしまった。 だから怖いものも怖く感じなくなっているのかも…。いろいろなことに鈍くなって、少しづつ、 穏やかに終着に向かっているんだろう…。突然浮かんだこの考えに、年を取っていくのも悪くない、と妙に納得してしまった。