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姪の結婚式に思う

12.08.31

明日は姪の結婚式です。ここ10年の間に6人いる姪と甥は皆順調(?)に結婚し、今回の姪が最後の一人となりました。 親戚関係はこれでひとくぎり、会社 も辞めて暫く経つので仕事関係も、もうありません。 これでもう結婚式に出席するのは最後かなぁと思うと、改めて「結婚式って何だろう?」と考えてしま い、記憶の彼方にあった自分の結婚式を思い出しました。「結婚式」のとらえ方って難しいですよね。

私が結婚したのは23歳の時、30年以上も前です。今思うと本当に周囲に迷惑をかけっぱなしの存在だったのに、本人は全くそれに気付かず自分の人生を生き ているつもりになっていました。否定と自己主張を同義語だと勘違いしていた23歳。今でいう「とんがって」いた私は、所謂「しきたり」には全て反発し、成 人式も当然のように欠席しました。

結婚はしても、結婚式なんてくだらない見世物か商業主義に乗せられた頭の悪い人がやること、くらいに思っていたので式を挙げる気はまったくありません、彼 を説得しハガキで挨拶するだけということに決めました。私の両親は諦めていたのか「お前の好きなようにしていい」と言ってくれたのですが、相手は代々続く 地元の家柄、しかも女系でずっと婿取りが続いていた中でやっと生まれた長男という折り紙つきのやっかいな存在だったのです。当然相手の家は猛反対、最後に はお決まりの「家をとるか、私をとるか」なんてことに発展してしまいました。ところが彼は私より一枚上手、家より私を選ぶと言ってくれ、その一言で私の頑 なな拘りも消えてなくなりました。ホントめんどくさい奴だったのです。

結局最小限の規模で、という話で落ち着きましたが、気のない私は式の当日まで自分が着る衣装も見ておらず、およそ「花嫁」という初々しさからはかけ離れた存在だったと思います。 それほど周囲を騒がせて結婚したのにもかかわらず結婚生活は10年で終わってしまいました。

思い出す程に恥じ入るばかりの人生ですが、おかげで今生きていることを感謝する材料には事欠きません。

明日は精一杯姪とその彼を祝福してきたいと思います。

プロの仕事

12.08.20

今年はいつもより長い夏休みでした。母や娘にもゆっくり逢えて、暑さを味わいつつのんびり過ごしました。

8月に入ってすぐ、ワンピースを5着ほどクリーニングに出しました。クリーニング屋さんって、美容室と同じくらい気に入ったところに出合うのが難しいもの です。参宮橋にいたころは近くに個人でやっているクリーニング屋さんがあって、満足していた訳ではありませんがそのお店にお願いしていました。

前職がアパレルだったので、仕事柄クリーニング屋さん絡みのクレームは多くあり、クリーニングにはおのずとチェックが厳しくなってしまいます。

クリーニングって本当に高い技術と経験を必要とする仕事なのです。値段だけで出すのは危険です、〇〇急便とか取次店だけをおいて営業しているところは、それなりと覚悟して出したほうがよいでしょう。

今まで探し求めていた理想のクリーニング店が何と館林(?失礼)にあったのです!しかも佇まいはごく普通のこじんまりとしたお店。

5着のワンピースはプロの仕事で息を吹き返しました。高い技術と丁寧な仕事、服と向き合う姿勢、どれも素晴らしいのですが、何より大切に扱ってくれていることが服を通して伝わってくるのです。館林に埋もれているのは勿体ないと思えるくらい意識の高い仕事ぶりです。

最近はファストファッションが流行っているので、クリーニングに出す服は減っているかもしれません。でも大切な服は信頼のおけるクリーニング店に出しま しょう。それほどでもないものは自分で洗いましょう。洗濯表示は「手洗いバツ」になっていても大抵のものは洗えます。洗えない表示にしてあるのはアパレル の責任逃れの場合も結構あるのです。

ゆきゆきて、神軍

12.08.09

DVDの整理をするついでに、古いビデオテープも何とかしようと、引っ越しの時のままになっていた段ボール箱をあけてみた。殆どは引っ越しの時に処分したので残っていたのはお気に入りの映画ばかりだったが、その中にとっておいたのも忘れていた一本のテープがあった。

タイトルは「ゆきゆきて、神軍」原一男監督のドキュメンタリー映画だ。「すごい!」としか言いようのないこの映画を見たときは思考停止状態になって、しばらくは自分がどこにいるのかもわからないような感じがしたのを思い出した。

奥崎健三という一人の男を追い続けるこのドキュメンタリーは、観る者を巻き込んで翻弄し、最後は「あっっっー!」という声しか出てこない。後味も感想もない、混乱して頭の整理がつかない。そんな映画だった。もう一度見るには勇気がいる。

原一男監督のドキュメンタリーは、他に小説家井上光春の晩年を追った「全身小説家」があるが、これは何度観ても途中で眠くなってしまって恥ずかしながら最後まで観ることが出来なかった。

お盆が近いせいか、父のことをよく思い出す。大好きな晩酌をしながらポツリポツリと語る戦争の体験談は、子供心にドキドキしながら聞いたものだった。

父の話は残酷な背景がありながらもユーモアを交えてあり、クスリと笑えるようなエピソードや、体験者でなくては語れない凄味を感じさせる話などいくら聞いても飽きなかった。この「ゆきゆきて神軍」はそんな記憶をひっくり返すような内容で、観る者を圧倒する。

人面疸

12.08.01

子供のころ怖い話が大好きで、その手の本をいろいろ読みました。その中に「人面疸」というのがありました。手塚治虫の「ブラックジャック」にも出てくるあれです。

7年ほど前、額のほぼ中心にポツンと粟粒くらいの赤みがかった「何か」ができました。痛みも痒みもなく、そのうち消えるだろうとそのままにしていたらだんだん大きくなってきて、さすがに(当時は)仕事上まずいということで皮膚科を受診しました。

診断は「血管腫」…毛細血管が何かの刺激によって異常増殖したものだそうです。腫瘍は良性だったのでレーザーで切除して終わり。もとの額にもどりました。

ところが4年後、また同じ所に再発したのです。「あ~、またぁ?」額の中心からは微妙にずれているちょっと間抜けな場所。真中だったらインドのヒンディー とか、仏様になったのよとか言えたのに…。しばらくはそれほど目立たなかったので周囲にも冗談まじりに言っていたのですが、最近「それ」は成長著しく、7 年前よりずっと大きくなってしまいました。 もう「そのうち目が明いて、写楽保介みたいに三つ目になるのよ!」とか言ってる場合じゃない、冗談ではなく 「人面疸」になってしまうかも

大変だ!何か食べたいと言い出す前に皮膚科に行かなくちゃ!でも毎日暑いし…、ちょっと気が重いのです。